柧━博`ムショウ2012の一般公開日初日となる2012年9月22日,ゲーム大会サイト「CyAC」のブースにて,オンラインFPS「」のe-Sports 日本選手権 2012決勝戦が行われた。32クランによるオンライン予選を通過した強豪中の強豪が熱い試合を繰り広げた,この決勝戦の様子をレポートしよう。
見事予選を勝ち抜いて決勝戦の舞台に立ったクランは,「DeToNator」と「infamy」だ。DeToNatorは9月16日に開催された「AVAれ祭2012 プリズムホール -秋の陣-」で,護衛トーナメント2連覇を達成している実績あるクラン()。対するinfamyも,過去に有名クランに所属していた猛者や世界大会の経験者達が在籍する,実力派のクランだという。
決勝戦のルールは,爆破モードを使って7ラウンド先取の試合を行い,先に2つのマップを制したチームが勝利となるというもの。参加人数は,各チーム5人ずつとなる。マップの選定は,まずそれぞれのクランが「試合をしたくないマップ」を2つ選んだ後で,使いたいマップを選ぶという形式だ。もし選ばれたマップで決着が付かなかった場合は,残りのマップを使って最終戦が行われる。ここでは,EU側(先攻)のinfamyが「DUAL SIGHT」,NRF側(後攻)のDeToNatorが「HAMMER BLOW」を使用マップに決定した。
まずはDUAL SIGHTでの攻防だ。爆破モードでは非常に人気のあるおなじみのマップだが,ここはEU側が若干有利とされており,先攻のinfamyの手際に注目が集まる。息の合った手榴弾の一斉投擲や,スナイパーのskRヾ選手による狙撃で,的確に敵を減らし進攻していくinfamy。しかし,対するDeToNatorも負けてはいない。人数的に不利となっても,鉄壁の守備により爆弾の設置を決して許さないのだ。とくに-上海紅茶館-選手が怒涛の活躍をみせ,時には突入してきた敵をまとめて撃破,時には逆に自分から攻め込んで一網打尽といった具合に,次々とキル数を稼いでいた。
その勢いでDeToNatorが3連取した後,infamyも意地を見せて1ラウンド勝利するが,その後はなかなか攻めきれず,完全にDeToNatorのペースに。結果,DUAL SIGHTは1:7という圧倒的な強さでDeToNatorが制した。
続くHAMMER BLOWは,こちらも古くからあるおなじみのマップだが,DUAL SIGHTとは違って守りが有利な地形となっている。後攻のDeToNatorとしては,そのアドバンテージを利用して,確実にラウンドをものにしていきたいところだ。
ここで活躍したのは,またしても絶好調の-上海紅茶館-選手だ。第1ラウンドから3人撃破で相手の出鼻を挫き,次々と戦果を重ねていく様は,まさにエースといったところ。
さすがのinfamyもHAMMER BLOWを攻めきるのはつらいのか,DeToNatorが6連取で優勝に王手をかける。しかしここで攻守が交代。今度はDeToNatorが不利な攻撃側となるわけだ。DeToNatorは爆破地点2への開幕突撃を行って勝負を決めようとするも,これはinfamyが完全に押さえて1ラウンドを取り返す。そのまま地形を有効に活用するinfamyがさらに2ラウンドを制し,ro rmt,試合の流れは傾いたように思われた。
だがDeToNatorは,今度は爆破地点1へ猛攻を仕掛けて突入。その作戦が功を奏し,最後はクランマスター Darkよっぴー選手が敵を仕留め,カバル RMT,DeToNatorが見事優勝をものにした。
これまで,護衛モードでの大会においては実績を残しているDeToNatorだが,爆破モードで優勝するのは今回が初めてだという。Darkよっぴー選手は,ついに勝ち得た爆破優勝の座を喜ぶとともに,優勝トロフィーを受け取って満面の笑みを浮かべていた。
今回の試合を振り返って,本作のプロデューサーである井上洋一郎氏は,「今回infamyは,プレイ環境の違いからかちょっとしたミスがあったり,単純に運のなかったシーンがあったりと,いつもと違うプレイになっていたように見えます。一方のDeToNatorは,AVAれ祭で似たような環境での試合を最近経験しており,試合慣れという意味で一枚上手だったのでしょう。ぜひ,両クランとも公式大会でも活躍してもらいたいです」とコメントし,今回の大会を締めくくった。
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