他大名の成長も速い天下統一シリーズだけに,ここまでは1年以内にやり遂げるのがセオリーだろう。石高は13?14万石に達するので,西国の大名ならそろそろお家の台所は黒字に転じているはずだ。だが,いかんせん信濃と上野の山間部では,城下にそれほど大きな町場はなく,そこからの収入も少ない。 周りにもう少し食い荒らせる領地があるならば,年に1度の計画フェイズでさっさと「兵農分離」方針に切り替えることによって,やはり黒字にできるものの,厩橋城/箕輪城まで出る頃には,武田家と北条家もがっちり上野国に食い込んでいるはず。いざというとき大兵力を動員できない兵農分離は,まだ危険だろう。 そしてこのあたりから,またしても真田家らしい課題に直面する。上野国北部に盤踞することは,武田?北条?上杉(長尾)という,関枻钎偿铯と衰佶攻?に囲まれることを意味する。ここをどう泳いでいくかが「表裏比興の者」でおなじみ,真田プレイの醍醐味といってよい,ドラゴンクエスト10 RMT。……いやまあ,依然として昌幸は登場していないが。 シナリオ開始時点で,まだ甲相駿三国同盟が結ばれていないこともあって,武田と北条はだいたい上野国で衝突する。その帰趨が,今後真田の取るべき道を決めるのだ。状況別に考えてみよう。 ■武田と北条が早期に和平 最悪のケース。武田領に行く手を阻まれるうえ,両大名が軍事同盟(攻守同盟)でも結ぼうものなら,北条領もアンタッチャブルに。戦で疲弊していない北条はそれなりに強く,一進一退を繰り返すうちに,上杉に背中を刺される可能性が高い。 また,弱った真田は武田に見限られがち。上野国北部を堅持して,上杉に先制攻撃を仕掛けるべきか。 ■武田が優勢 次に良くないケース。独力で上野国を平定可能になった武田は,早晩真田の上野領を邪魔に思って,戦を仕掛けてくると思うべき。この場合も緊急避難先として越後を切り取るほかないだろう。 ■北条が優勢 望ましい展開。上野国はお任せあれとばかりに,北条と全面戦争。当主幸綱と矢沢頼綱のタッグで鉄砲をうまく使えば,北条一勢力くらいは押し返せるはずだ。この場合,上杉がちょっかいを出してきても,城は奪われるままにしておいたほうがよい。上杉の本拠たる春日山城は遠く,上野国中部までは届かないし,大雪が降れば動けない。奪われたぶんは北条から回収すれば帳尻が合うので,北条に加えて上杉とまで「宿敵」関係に陥るのは避けたいところ。 地形こそ箕輪ほど嶮岨ではないものの,Lv20とかいうデカい城だった厩橋城を時間をかけて落とすうち,どうやら今回は北条の優勢が見えてきた。実に好都合である。上野/下野(栃木県)の北条領を近い順に攻略し,やがては武蔵(埼玉県+柧┒迹嗄#ㄉ衲未ūh)を目指すという,きれいな展開に整理できた。背後の敵である上杉のことは……前述のとおり,しばし忘れるのが正解だ。外交の余地がなくなるくらいなら,正直沼田城くらいは,くれてやってもよいと思う。 今作では攻勢正面を限定することが非常に重要である。というのも,武将達はふだんそれぞれの居城にいて,最前線は無人(正確にはその城の守備兵だけ)のことが多いからだ,ドラクエ10 RMT。そうした城に軍勢が押し入ると,手もなく落ちてしまう。敵の軍勢をこちらの軍勢で迎え撃つには,こちらも敵の城に向かって進撃をプロットしておくのが合理的なのだ。 もちろん,前線に武将達を貼り付けておいて,そのまま押していくことも可能にはなっている。しかし試してみれば分かるように,軍勢の「駐留」には莫大な費用がかかる。貧乏大名が成り上がるには,ぜいたくすぎる戦い方なのである。
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