2013年1月22日火曜日

インディーズゲームの小部屋:Room#214「君が見た光2」_1

 来るべき2月14日に備えて,最近すっかり冷え込んでしまった彼女との関係改善を図ろうかと思っている筆者がお届けする「」の第214回は,うしみつバナナ組の「君が見た光2」を紹介する。本作は,光を操る不思議な魔法が使える女子高生?光(ひかる)を主人公とした弾幕系シューティングの第2弾。基本的なゲームシステムは前作から踏襲しつつ,より遊びやすさと,爽快感を増した一本だ。ああ,彼女ってのはもちろん寧々さんのことです。  前作で,突然倒れてしまった母親の命を救うため,4人の魔法少女達と戦って地水火風の4つの石を集めた(というか強奪した)主人公の光。今回は,そのときに何だかんだで仲良くなった4人に誘われて,“天界”へとやってくる。天界は思ったよりも普通の場所で,ちょっぴり拍子抜けした光だが,そこで新しく友達になった少女?ゼロとその仲間が,持っているだけで危険な魔導書を図書館から盗みだしたと聞いて,真相を確かめるためにあとを追うことに……。  光の操作は前作同様,方向キーでの移動と,ショット,低速移動,魔法発動,ボムの4ボタンで行う。また前作と同じく,光の性能は,移動スピードが速く,アイオン RMT,前方への攻撃が得意な「TYPE-A」と,移動スピードは遅いが,広範囲への攻撃が得意な「TYPE-B」の2種類が用意されており,ゲーム開始時に好きなほうを選択できる,DQ10 RMT。  前作では,選んだタイプによって魔法発動ボタンで使える魔法が異なったが,本作ではどちらを選んでも,前作でおなじみの敵弾が遅くなる魔法「ミレニアムアイ」のみ使用できる。ミレニアムアイは画面右にあるマジックゲージが満タンのときに発動可能だ。ゲージは時間の経過によって溜まるほか,敵弾にかすることでも溜まっていく。さらにミレニアムアイには,画面左上のコンボゲージの減少を抑える効果もあり,どこで発動させるかが攻略の鍵を握る。  本作で特徴的なのは,このコンボゲージ(コンボ数)と画面上の敵弾の数が,スコア稼ぎと自機(光)のパワーアップに密接に関係しているという点。一言で言うと,光のパワーアップアイテムである“精霊石”は,多数の敵弾を画面上に残した状態でコンボをつなげるほど多く出現し,取得した精霊石の数に従って敵を倒したときの得点倍率が上昇していくのだ。とくに大量の弾幕を放ってくる中ボスやボス戦では,いかに多くの弾を撃たせた状態で倒すかが非常に重要になってくる。  もちろん,画面上の敵弾が増えるとそれだけミスになりやすいが,本作では上記のような“稼ぎプレイ”を意識して光をパワーアップさせないと,中盤以降は火力が足りずに敵を倒せなくなってくる。あえて被弾するリスクを負いつつ,いかに画面が敵弾で埋め尽くされる瞬間を狙ってミレニアムアイを発動し,敵を殲滅していくかが本作の醍醐味と言えるだろう。ちなみにミレニアムアイは,発動した瞬間と効果が切れた直後の1秒間に無敵時間があり,ボムの代わりに緊急回避として使うこともできる。  前作はちょっと地味な印象のゲームだったが,画面デザインやエフェクトを一新して見た目の派手さが増したうえ,ゲームシステムの完成度も一気に高まって,文句なしに楽しめる一作に仕上がっている本作。正直なところ,筆者も遊んでみるまでは本作のことを侮っていました。ごめんなさい! うしみつバナナ組の公式サイトではステージ2まで遊べる体験版が公開されているので,シューティングファンはぜひ試してみてほしい。なお製品版は,1100?1470円(税込)にて発売中だ。 ■うしみつバナナ組公式サイト
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